歯根端切除術(アピコ)
とは?
歯を抜かなければならない状況の一つに、歯の根の先に膿がたまり、通常の根の治療だけでは治療が困難な場合があります。
歯根端切除術は、歯の根の側からではなく、歯茎側から膿のたまった病巣を取り除く術式です。
外科処置を伴う治療ですが、成功すれば歯を残すことができます。
歯根端切除術の対象
- 過去に根管治療を受けたが、痛みや腫れが続いている場合
- 歯の根が複雑な形状で、完全な根管治療が困難な場合
- 歯の土台を取り外して治療を行うのが難しい場合
- セラミックの被せ物があり、それを外したくない場合
歯根端切除術(アピコ)のメリット・デメリット
メリット
- 根管治療で治らなかった場合や、根管治療ができなかった歯でも歯を抜かずに残せる可能性があります。
- 被せ物を外さずに治療が可能です。
デメリット
- 外科的な処置のため、術後は一時的に歯ぐきの腫れや痛みが生じますが、痛み止めや抗生物質でコントロールできます。
- 治療後には歯ぐきが下がる可能性があります。(※ただし、歯根嚢胞が根の先端のみにある場合、歯ぐきの下がりはほとんど見られません。)
歯根端切除術の症例
治療前
治療後
性別・年齢
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男性・40歳 |
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主訴
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根管治療で治らず、他医院で抜歯の診断を受けたが歯を残したい |
治療期間
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治療自体は60分〜90分で完了。 予後の経過観察で6ヶ月要しました。 |
治療費用(税込価格)
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保険適用・3割負担で約10,000前後 |
リスク・副作用
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外科的な処置のため、術後は一時的に歯ぐきの腫れや痛みが生じますが、痛み止めや抗生物質でコントロールできます。 成功率は40%前後と言われており、改善が見られない場合は抜歯となります。 |
歯根端切除術をお考えの方へ
歯根端切除術は、通常の根管治療では治療が困難な歯に対する処置であり、歯を抜かずに残すことができることが大きな利点です。
ただし、適用できないケースや再発のリスクもあります。
根管治療を行っているがなかなか改善されずにお悩みの方や、歯根端切除術について詳しく知りたい方は、ぜひ当院までご相談ください。